家族で東京ディズニーランドに遊びに行くと、困ってしまうのが食事。
おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、子供たち。世代が違えば食の好みもおのずと変わってきます。
日本人なら誰もが好む「和食」があればいいのになぁ。
隅から隅までアメリカナイズされた東京ディズニーランドでは、和食なんか無い。そう、思いこんでいませんか?
実は、入園して最初に訪れる屋根付きの街ワールドバザールには、葛飾北齋の作品が飾られた店内で本格的な和食が楽しめるレストラン、「れすとらん北齋」があるんです。
どんなレストランなのか、ざっくり見ていきましょう。
✔天麩羅や煮魚、海鮮丼など
✔予算2,000円。デザートやドリンクを付けると2,500円
✔ドリンクやご飯のお替わりは廃止
✔プライオリティ・シーティング(予約)対象レストラン
この記事では、「れすとらん北齋」のメニューの詳細レビューや、待ち時間情報などを解説していきます。
東京ディズニーランドで和食!「れすとらん北齋」の全メニューレビュー
「れすとらん北齋」では、3種類の御膳と1種類の海鮮丼がメインメニューとなっています。
御膳はご飯と味噌汁が付くものと、うどん(温または冷)がつくものがあり、どちらも価格は同じです。
また、御膳と海鮮丼にプラス310円で、デザートを付けることができます。デザートは通常430円ですから、ちょっぴりお得ですね!
(2020/7/1 追記)
現在、新型コロナウイルス感染症の影響でメニューを縮小して営業中です。この項目で紹介するメニューでも、当日の運営状況によっては変更になる可能性がありますので、ご注意ください。
販売休止中のメニューはメニュー名横に記載してあります。
天麩羅膳/天麩羅とうどん膳
天麩羅は大ぶりの海老が2尾、ズッキーニ、パプリカ、ナス、カボチャ、いわしの6種。とてもボリュームがあります。
ころもばかりの「がっかり海老」ではなく、ちゃんと身の大きい海老なのも良心的です。
カラッと揚がった天麩羅は、大根おろしを添えて天つゆでいただくのですが、天つゆは市販の麺つゆの味。まぁ、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
お願いすれば塩も提供してくれますので、塩でいただくのもオツですね。
うどん膳にしても、天麩羅の内容は変わりません。
うどんと天麩羅なので相性ばっちし。海老天をうどんにトッピングして、自作の「海老天うどん」を楽しむのもおすすめです。
価格・2,180円(税込)
小鉢(季節により内容変更)と茶碗蒸し付き
ロースかつ膳/ロースかつとうどん膳
揚げたてで衣はサクッと、それでいてお肉は柔らかい、万人受けするロースかつです。意外と厚切りなので、ボリュームもたっぷり。
ただ、お皿に直置きなので、最後の方はべちゃべちゃになりがち。なるべく早く食べるのがよさそうです。
ロースかつと言えば、千切りキャベツですね!御膳にはとんかつソースが付いてきますので、それをキャベツにかけるようです。
ドレッシングで食べたい人は、キャストさんにお願いすると和風ドレッシングをもらえます。ディスペンパックだったのが少し残念ですが・・・。
ロースかつ膳も、うどん膳にできます。
個人的にはロースかつはご飯で食べたいので、うどんとは相性が悪いように感じます。
ただ、ロースかつは揚げ物なので、三つ葉やワカメなど、体に良さそうなものが乗ったうどんのほうが、栄養バランスが良さそうですね(笑)
価格・1,980円(税込)
小鉢(季節により内容変更)と茶碗蒸し付き
煮魚膳/煮魚とうどん膳(販売休止中)
赤魚を上品な味付けで煮た煮魚膳は、付け合わせが豪華。エンドウ豆にゴボウ、大根と焼き豆腐まで盛られています。
本来、煮魚は味を染み込ませずに、煮汁につけながら食べるもの。そんな和食の流儀を忠実に守っているので、赤魚はちょっと薄味。
それに比べ、大根やゴボウはしっかり味が染みていて、食材に合わせた調理をしているのが想像できます。
煮魚もうどんと共に楽しむことができます。
個人的には煮魚はご飯と一緒に楽しみたいのですが、うどんとの相性もバッチシですよ!
価格・1,880円(税込)
小鉢(季節により内容変更)と茶碗蒸し付き
蟹とサーモンとイクラのちらし丼
メニュー名の通り、蟹とサーモンとイクラがたっぷり乗った、豪華な海鮮丼です。
ご飯はしっかり酢飯なので、わさび醤油をかけて楽しみたいところなのですが…
なんと!醤油とわさびは付いていません。
漬けにしてあるので味は付いていますが、やはり海鮮丼はわさび醤油でいただきたいところ。
安心して下さい。キャストさんにお願いすると、醤油もわさびも持ってきてくれます。
蟹の甘みとサーモンの旨み、イクラのプチプチ食感が合わさり、最後のひと口まで美味しくいただけますよ!
価格・2,280円(税込)
小鉢(季節により内容変更)と茶碗蒸し付き
<裏メニュー>ご飯と味噌汁/うどん(温・冷)単品
メニューには記載されていませんが、ご飯と味噌汁、うどん(温・冷)は、単品でも注文できます。
ご飯と味噌汁にうどんまで全てを楽しみたい場合は、うどん膳にご飯と味噌汁を単品注文するよりも、ご飯の御膳にうどんを単品注文したほうがお安くなります。
ご飯はフキの煮物が乗っています。苦手な場合はキャストさんに伝えると抜いてもらえますよ!
味噌汁はオーソドックスな揚げとワカメ。関東人向けの合わせ味噌です。
温かいうどんは関東風の色の濃いつゆでいただきます。
お揚げとワカメ、三つ葉がトッピングされていて、三つ葉の香りがフワっと広がります。
麺はコシの弱いもので、個人的には好みではありません。
七味唐辛子を使う場合は、キャストさんにお願いすると持ってきてくれますよ!
こちらは冷たいうどん。ぶっかけなのでビジュアルは温かいうどんと変わりありません。
温かいうどんよりコシの強いうどん(冷水で絞めているから?)で、個人的には冷たいほうが好みです。
具は同じくワカメ、三つ葉、揚げです。
価格・ご飯270円(税込) 味噌汁160円(税込)
<うどん(温・冷)単品>
価格・370円(税込)
その他メニュー
<デザート>
白玉あずき、バニラアイスクリーム添え 440円(税込)
ほうじ茶のクレームブリュレ 440円(税込)
お子様セット 1,380円(税込)
ソフトドリンク各種 340円~400円(税込)
キリン零ICHI(ノンアルコールビール) 530円(税込)
東京ディズニーランドで和食が食べられる「れすとらん北齋」の混雑状況
「れすとらん北齋」は、パーク内で唯一の和食専門レストランなので、とても人気です。
特にお昼時を中心に待ち時間が発生しますが、約270の席数を有するレストランですので、比較的回転は早めです。
開店直後か14時~16時は、ほぼ待ち無し
レストランなので、お昼時(11時~14時)と夜(17時~20時)が最も混雑します。
休日はお昼時で40分~60分、夜は30分~50分程度の待ち時間です。
入園制限クラスの混雑日は昼時で80分~100分、夜は50分~70分の待ち時間です。
開店時間の10時30分直後や、ラストオーダーの21時直前を狙うと、比較的待たずに入店できます。
また、アイドルタイムの14時~16時もおすすめです。
※開店時間やラストオーダー時間は、パークの運営時間によって変更となる場合があります。
【着席から食事を終えるまでの目安時間】
45分~60分
プライオリティ・シーティングであらかじめ予約をする
「れすとらん北齋」は、プライオリティ・シーティングに対応しています。
プライオリティ・シーティングとは、指定された時間にレストランに訪れると、空席ができ次第、優先的に案内してくれるサービスです。
予約席として席が確保されているわけではありませんが、並んで利用するよりはるかに短い待ち時間(10分以内)で着席できます。
プライオリティ・シーティングは、ほぼ予約と考えて差し支えないかと思います。
ネットや電話で受付けできますので、ぜひ賢く利用して、待ち時間を短縮しましょう。
店舗場所
東京ディズニーランドマップの6時方向、ワールドバザールの右上の区画にあります。
東京ディズニーランドで和食が楽しめる「れすとらん北齋」まとめ
子どもは「お子様セット」じゃなく「うどん単品」って選択肢もアリね!
胃袋に自信があるなら、御膳+うどん単品って組み合わせもできるね
でも、どうしてアメリカの街並みに和食レストランなの?
江戸時代末期に活躍した浮世絵師・葛飾北齋は、従来の浮世絵版画の技法に飽き足りず、西洋油絵の技法も取り入れ独自の境地をひらきました。
彼の代表作に見られる斬新な色彩感覚と大胆な構図は、ゴッホやモネなど19世紀末のヨーロッパの画家たちに多大な影響を与えたのです。
そして19世紀終わり頃から、西洋では芸術や建築などで好んで和のテイストが使われるようになりました。
東京ディズニーランドに入園して最初に訪れるワールドバザールでも、伝統的な日本食のおいしさが知れわたり、葛飾北齋の名を冠したこのレストランは多くの人に愛されています。
美味しい和食に舌鼓を打てば、ディズニーランドの新しい魅力に、きっと気付けるはず!
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