東京ディズニーシーのロストリバーデルタにある「レイジングスピリッツ」は、東京ディズニーリゾート唯一の360°ループがある、ジェットコースタータイプのアトラクションです。
怖さはどの程度なのか、混雑状況はどの程度なのか、人気アトラクションの気になる情報を解説していきます。
「レイジングスピリッツ」の特徴
バリアフリー
レイジングスピリッツは車いすのままでは利用できません。乗場付近までは車いすで行けますが、同伴者の補助のもと、ある程度歩行ができてライドに乗る必要があります。また、ジェットコースタータイプのアトラクションですので、ライドが渋滞しないよう、乗降時間に制限があり、ご自身のペースで乗降するのは比較的難しいアトラクションです。
各種制限
東京ディズニーリゾートの全てのアトラクションでは、2017年より年齢制限が撤廃され、身長制限のみに統一されました。レイジングスピリッツでは、他のジェットコースタータイプのアトラクション同様に身長制限117cm以上があります。その制限は厳しく、乗車可能な身長の上限(195cmまで)も設けられていますので、注意が必要です。
また、公式には発表されていませんが、ショルダーバーを下げた時に、ショルダーバーから背もたれまでの距離が基準を超えていると乗車できません。大柄の人など基準を越えそうな場合は、入り口でテスターのある別室に案内され、基準内で納まるか計測されます。
さらには、高血圧・心臓疾患・脊髄疾患・首疾患・妊娠中・高齢の方・自身で安定した姿勢が保てない方は乗車できません。
撮影
乗車中は全ての撮影は禁止されています。
ファストパス対象
レイジングスピリッツはファストパスに対応しています。遅い時間まで残っている事が多く、優先度は低めです。
シングルライダー対象
レイジングスピリッツはシングルライダーに対応しています。シングルライダーは奇数人数のグループで生じた空席に、優先的に乗車できるシステムで、1席ずつの案内なのでグループがバラバラになってしまいますが、通常より早く乗車できます。
また、レイジングスピリッツは安全バーが頭上か下ろすU字型で、隣の席と会話がしずらい事もあり、必ずしもグループで隣同士になる必要性が薄いアトラクションです。ですので、シングルライダーに向いているアトラクションと言えるでしょう。
安全バー
レイジングスピリッツは360°ループがある為、安全バーはU字のショルダーバーを頭上から下げ、上半身を固定するタイプです。かなりこじんまりとしたジェットコースターで、ループ部分も小さいので、頭を背もたれにしっかりくっつけておかないと、首を痛めますので注意して下さい。
専用コインロッカー
レイジングスピリッツでは、落とし物防止の為に専用のコインロッカーがあります。ポケットの中身など、落としやすいものはロッカーに預けましょう。
専用のコインロッカーはアトラクション入り口左側、アトラクション出口部分にあります。専用のコインロッカーは3時間まで無料(開錠の際に100円が戻ってくる)ですが、3時間を超えると有料で400円です。
また、大きなバッグなどは足元に置いて乗車できます。
レイジングスピリッツの怖さ・浮遊感
レイジングスピリッツは360°ループのあるジェットコースタータイプのアトラクションですが、規模が小さいので絶叫度は低めです。
マーメイドラグーンにあるフランダーのコースターや、東京ディズニーランドのトゥーンタウンにあるガジェットのコースターのような子供向けのジェットコースターに、360°ループが付いたと考えて下さい。
落下は3回あります。1回目・大、2回目・小、3回目・大。
1回目の落下は大きく、特有の浮遊感もありますが、落差はカリブの海賊と同程度です。2回目の落下は落差も小さいので、特有の浮遊感はほぼありません。3回目の落下は360°ループ手前の加速部分ですが、スクリューしながら落下しますので、特有の浮遊感はほぼありません。
特有の浮遊感が苦手な人は、カリブの海賊が平気ならば、まず大丈夫でしょう。
スピードも落下部分以外は、自転車が追いつけるようなスピードですので、そこまで早くはありません。ビックサンダーマウンテンのスピードが平気ならば、まず大丈夫です。
360°ループはかなり小さいので、おまけ程度に捉えるのが妥当かと思います。
心配な場合は専用コインロッカーの前で、360°ループ部分を見学できます。
レイジングスピリッツの混雑対策
当ブログではパークの混雑状態に応じて「A混雑期」「B休日」「C平日」「D閑散期」の4つの混雑レベルを設定しています。入園当日の混雑レベルは混雑予想でご確認下さい。
「A混雑期」の傾向・・・ファストパス推奨
開園から10時頃まで90分~120分の待ち時間。10時を越えると18時頃まで120分~200分と混雑します。18時以降は再び90分~120分に戻り、20時以降は60分~90分と減っていきます。レイジングスピリッツはファストパスが遅い時間まで残っていますので、混雑期はファストパス推奨です。ファストパスをうまく取得できずにスタンバイするならば、20時以降が狙い目です。
「B休日」の傾向・・・待ち時間60分以下なら乗る
開園から10時頃までは60分~90分の待ち時間も、10時を越えると90分~120分まで増え、混雑が18時頃まで続きます。18時を回ると60分~90分、20時以降は30分~60分まで落ち着きます。やはり休日も、ファストパスを取得するのが最善ですが、18時以降の夜の時間帯にスタンバイで並ぶのもよさそうです。
「C平日」の傾向・・・待ち時間40分以下なら乗る
開園から9時頃までは30分~60分ほどの待ち時間で乗車できます。9時を越えると60分~90分に増え、18時頃まで続きます。18時を過ぎると30分~60分まで緩和され、20時以降は20分~40分と推移します。スタンバイで乗るならば、18時以降の夜の時間帯がおすすめです。
「D閑散期」の傾向・・・待ち時間20分以下なら乗る
開園から10時頃までは10分~20分程度の待ち時間ですが、10時を過ぎると30分~60分待ちが18時頃まで続きます。18時以降は20分~40分待ち、20時以降で10分~20分待ちと減ります。朝イチの早い時間帯か、夜の時間にクリアすると効率的でしょう。
「レイジングスピリッツ」のストーリーを知る・バックグラウンドストーリー
ロストリバーデルタ一帯では遺跡の発掘作業が行われています。ここレイジングスピリッツのある場所も例外ではなく、発掘作業が進められていました。
ところがある日、発掘作業中に2体の不気味な石像が発見されたのです。石像は半月型の飾りを頭上につけた火の神「イクチュラコアトル」と、多頭の蛇を持つ水の神「アクトゥリクトゥリ」でした。
「この像は向かい合わせに立っていたに違いない」と考えた発掘チームは、2体の石像の復元作業に入ります。ところが、古書を研究していたチームが大きな間違いに気付きました。2体の石像は、決して向かい合わせに並べてはいけなかったのです。
古書研究チームはすぐに発掘チームに知らせにいきましたが、時すでに遅し。怒り狂った神々の力で発掘現場はメチャクチャに。水の神は水を吹き出し、火の神は炎を巻き上げ、その影響で蒸気まで立ち込めてきたのです。神々の怒りによって捻じ曲げられた発掘作業用のレールは、複雑なカーブを描くようになりました。
その為、発掘作業は中断されましたが、発掘現場を一般公開する事に。発掘用のホッパーカーに乗って、発掘現場を探検できるツアーが組まれています。
「レイジングスピリッツの雑学」・細かな設定
レイジングスピリッツは、カリフォルニアにある元祖ディズニーランド50周年を記念してオープンしました。
この記事トップの画像は、アトラクション入り口にそびえ立つ火の神イクチュラコアトル。水の神アクトゥリクトゥリは360°ループの隣にあります。神々のおかげで蒸気がすごくてよく見えませんし、一部分ですが、下の画像の赤丸部分です。
水の神も火の神も東を向いていて、一見向かい合っていないように見えますが、火の神は裏側にも顔があるリバーシブルなのです。
スタンバイ入り口を入ってすぐ右側には、現場監督のオフィスがあります。このオフィスは、シングルライダーやファストパスの列からはよく見えません。
上記オフィスには、懐中時計が掛けられています。よく見ると時計は7時17分を指しています。これは、カリフォルニアのディズニーランドの開園日が7月17日の為。
上記オフィスには、神々の怒りに触れる前の発掘現場の全体図があります。それを見ると、水の神は西側を向いている事が分かります。
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