東京ディズニーランドのクリッターカントリーにあるアトラクション「ビーバーブラザーズのカヌー探検」は、ゲスト自らカヌーを漕いで広大なアメリカ河を巡る、体験型アトラクションです。特殊なアトラクションの為、いろいろと注意点があります。混雑傾向も併せて、解説していきたいと思います。
「ビーバーブラザーズのカヌー体験」の特徴
バリアフリー
ビーバーブラザーズのカヌー探検は、車いすのままではご利用になれません。乗場付近までは車いすのまま向かえますが、自力もしくは同伴者の介助により、カヌーに乗り移る必要があります。
カヌーは簡易的な固定はされていますが、水の上に浮かんでいます。体の不自由な方の乗降はかなり大変です。
また、アトラクションの性質上、障がい者1名につき、同伴者が必ず隣に座らなければなりません。
各種制限
東京ディズニーリゾートの全てのアトラクションでは、2017年より年齢制限が撤廃され、身長制限のみに統一されました。
しかし、ビーバーブラザーズのカヌー探検は、身長制限がありませんので、どなたでも楽しむ事ができます。ただ、1人で安定して座れない方や、座って床に足が届かない方は利用不可です。実際に利用できるのは2~3歳からかと思われます。
また、6歳以下のお子様は、ライフジャケットの着用が求められます(もちろんディズニー側で用意されています)。
撮影
ビーバーブラザーズのカヌー探検では、種類に関わらず、乗車中は全ての撮影が禁止されています。
運営時間
ビーバーブラザーズのカヌー探検は、パーク開園1時間後から日没までの運営です。
特に終了時刻は「日没」ですので、季節によって異なります。目安としては、夏は17時半、冬は16時半です。もちろん日によって異なりますので、現地で確認しましょう。
どのくらいの体力が必要?
ビーバーブラザーズのカヌー探検は、貸し出されるパドルを使ってカヌーを漕ぐ人力アトラクションです。
乗り合わせた全員で協力して漕ぐのですが、実際には船首と船尾にいるキャストのみでもカヌーは進みますので、ご自身のペースで適格休憩して問題ありません。体力に自信がなくても楽しむ事ができます。
分かりにくい乗り場に迷わず行く方法
ビーバーブラザーズのカヌー探検は、クリッターカントリーの奥地、パーク全体から見ても最奥地にあり、乗り場に辿り着くまでの道のりが複雑です。場所が見つけられずに乗れなかった方もたくさんいることと思います。クリッターカントリー入口から順に辿ってみましょう。
クリッターカントリー入り口の看板正面に立ち、右側を進む
クリッターカントリーはウエスタンランドとファンタジーランドの間(境目)が入り口です。ファンタジーランドにある「ホーンテッドマンション」の左側ですね。
この看板が目印です。この看板の先は緩い坂道になっています。坂道は看板を挟み左右に2本ありますので、右側を上っていきます。スプラッシュマウンテンのファストパス発券所を右に見ながら進んでいくわけです。
洞窟を経由する
右手にスプラッシュマウンテンのクライマックスの滝つぼが見えてきます。その先には洞窟があり、洞窟の中にはお土産を扱うショップがあります。
その洞窟を抜ける寸前、道が左右に分かれます。
右はスプラッシュマウンテンの出口方面です。左に進みましょう。後は道なりに行けば、カヌー探検の乗り場に辿りつきます。
「ビーバーブラザーズのカヌー探検」の混雑対策
当ブログでは、パーク内の混雑状況により、「A混雑期」「B休日」「C平日」「D閑散期」の4つのレベルを設定しています。入園予定日のレベルは混雑予想でご確認下さい。
「A混雑期」の傾向・・・待ち時間30分以下なら乗る
開園1時間後から運営を開始し、12時ごろまでは15分~30分の待ち時間です。12時を越えると30分~60分の待ち時間で、日没で運営を終えます。
他のアトラクションの待ち時間が伸び始める10時~12時の時間帯にクリアしておくと効率的です。
「B休日」の傾向・・・待ち時間20分以下なら乗る
開園1時間後から運営開始し、12時ごろまでは10分~20分の待ち時間です。12時を越えると20分~30分、瞬間的に40分の待ち時間に延びる時もあります。そして日没で運営を終えます。
やはり他のアトラクションの待ち時間が伸び始める10時~12時の時間帯がおすすめです。
「C平日」の傾向・・・待ち時間15分以下なら乗る
開園1時間後から運営開始し、12時ごろまでは5分~15分の待ち時間です。12時を越えると10分~20分、瞬間的に30分の待ち時間まで延びる時もあります。そして日没で運営を終えます。
平日もおすすめは10時~12時の時間帯ですが、午後であっても15分以下の待ち時間に遭遇する事があるでしょう。
「D閑散期」の傾向・・・待ち時間5分以下なら乗る
閑散期も開園1時間後から運営開始し、日没の運営終了まで、待ち時間は5分~10分です。どの時間帯に乗車しても良さそうです。
注意事項
ビーバーブラザーズのカヌー探検は、人力アトラクションであること、場所が分かりにくいこと、様々な要因が関係して、待ち時間の推測がとても難しいアトラクションです。天気に左右される事はもちろん、お隣のスプラッシュマウンテンの「ついで乗り」需要で、スプラッシュマウンテンの混雑度合によっても待ち時間が変動します。
「ビーバーブラザーズのカヌー探検」のストーリーを知る・バックグラウンドストーリー
ビーバーブラザーズはクリッターカントリーで一番の腕を持つ建築家。川をせき止めてダムを造ったのも彼ら兄弟。しかし、酒を密造していたアライグマのラケッティーが誤って蒸留場を爆発させてしまったから、さあ大変!ビーバーブラザーズの作ったダムは崩壊し、木っ端みじんに。
その廃材を集めて、ビーバーブラザーズは今度はカヌーを造り、訪れるゲストを乗せることにしました。
ビーバーブラザーズのカヌー探検の雑学・細かな設定
ディズニーランド開園当時、このアトラクションは「デイビークロケットのカヌー探検」という名称で、ウエスタンランド所属、現在のビッグサンダーマウンテンの裏辺りに乗り場がありました。
ビッグサンダーマウンテンの建設がはじまると、現グランマ・サラのキッチンの1階出口(蒸気船マークトゥエイン号右奥)辺りに場所を変え、運営されました。
今度はクリッターカントリーの建設が始まり、デイビークロケットのカヌー探検は、トムソーヤ島内に乗り場が変更になります。これにより、アトラクション(カヌー)に乗る為に、他のアトラクション(いかだ)に乗らなければならない現象が起きました。
クリッターカントリーが完成したのと同時に、アトラクション名が「ビーバーブラザーズのカヌー探検」に変更され、所属もウエスタンランドからクリッターカントリーへ。乗り場も現在の場所で固定されました。
貸し出されるパドルは大人用と子供用の2種類。大人用は120センチ、子供用は90センチ。
船首のキャストが持つパドルは150センチ、船尾のキャストは160センチのパドルを使っています。
船尾のキャストは舵取りの役目。素人を乗せたカヌーですから、舵取りも大変。
こんな、今にも落ちそうな体制で舵取りをしてくれます。船首のキャストにばかり注目が行きがちですが、ぜひ船尾のキャストにも大きな拍手を(笑)
毎年7月3日は「七三の日」として、キャストの髪型が七三分けになります。(現在は七三の日を知らないキャストも多数います)
七三の日の発祥は、このカヌーキャスト。次第にジャングルクルーズやベネチアンゴンドラなど、他の船系アトラクションキャストにも広まっていきました。
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